●白魚の玉子とじ
白魚(シラウオ)は、細くて透き通った10㎝程の小魚で、なよやかな姿とほのかな味わいは、まさに早春の味覚として好まれます。
「白魚のような指」と表現することがありますが、透明感のある白くてほっそりした指は、まさに女性の憧れです。
宍道湖七珍の一つとして数えられ、島根県の名産として有名です。
よく勘違いされるのですが、「躍り食い」として食されるのは「シロウオ(素魚)」であり、「シラウオ(白魚)」ではありません。
全く別の種類です。
椀種、茶わん蒸し、天ぷら、唐揚げ等と用途は様々ありますが、今回は、一人前用の土鍋で旬の独活(ウド)を組み合わせ玉子とじにしました。
白魚のかすかな苦みと、卵のフワッとした触感との相性を味わって頂きたい一品です。
<材料>4人分
白魚 160g
菜種 12本
生椎茸 2枚
卵 4個
煮汁(だし汁 400㏄、塩 少々、みりん 40㏄、薄口醤油 35㏄)
<作り方>
1 白魚は、塩ゆでして水にさらします。
2 菜種は、サッと塩ゆがきし、水に落とします。
3 生椎茸は、薄切りにします。
4 独活は、厚い目に皮を剥き、乱切りにし、塩ゆでします。
5 鍋に煮汁の分量を合わせ、一煮立させます。
6 土鍋に①から④までを盛り付け、煮汁を注いで火にかけ、沸騰すれば溶き卵を加えます。
<ポイント>
・玉子は半熟程度に仕上げ、火を通し過ぎないこと。